お茶の間的な目で見た日本IBMに外人社長が来る話

日本IBMの社長が56年ぶりに外人社長になるって言う記事の重さがちょっと気になって、
まあ、自分はこの記事にコメントするような情報を持ってるわけではないのであくまでお茶の間的な感想を述べるけど、
要は外資の会社で独立色が強かった日本のIBMが影響力が低下して、独立性の象徴であった日本IBMの社長は日本人という
不文律が崩れていよいよ外人社長になるっていうことなんだよね。


IBMって会社はものすごく巨人の会社で、その昔は売って何ぼの時代にビジョンを持った営業をして、新しいコンセプト
みたいな横文字を駆使して、いわゆる国産の会社とは一線を画した先進的な会社だった。
その後、本国の方はメインフレームでシェアをかなり持ったところで、マイクロソフトが出てきて、巨人の凋落みたい
なことを言われたのが1993年ごろ、メインフレームレガシーシステム(時代遅れのシステム)って言われていた。
で、その後、ガースナーが立て直して、ハコモノではなくソフトウエアの売り上げを伸ばしていった。


日本の方もeビジネスのコマーシャルの頃はたぶん売り上げ的にも頂点だったのか、eビジネスは1997年から2001年くらい
のよう、そんなに前だったんだ。売り上げも2001年がピーク。当時から売り上げが半分になってるとのこと。
その後もthink padとか自分的にもスキだけど中国に売却、オフコンなんかもシェアを持ってるはずなのに、ハコモノでは
利益が出ないということか。


確かに最近のコンセプト「スマータープラネット」とかは、ユーザ企業側から見たらなんかピンとこないよね。
すこし、ニーズが乖離しているのか。


日本のIBMの社長が外人になったのは、今後はアジア市場が伸びるので日本のIBMは売り上げ規模に合わせてリストラクチャ
リング(再構築)するのか、日本IBMのポテンシャルを伸ばすのかみたいなことを記事は書いてるようだけど、強みを分析
してコアビジネスに集中したり、売り上げ規模に合わせて人を含めた企業のリソースを再編するのはどこの会社でも当たり前
だし、IBMでは割と恒常的にドラスティックにやってたことだと思うので、そんな二者択一みたい浅い話にはならないと思う。


それにしても、本国のIBMメインフレームのピークは20年前、日本のIBMのピークは10年前なんだ。そんな前なんだって感じ。
時代的なものさし感覚が相当ずれているかもね。それから今まで利益を維持しているんだから、たいしたものといえばたいし
たものなんだろうね。
あと、数字は持ってないけど、中国やインドの売り上げは伸び率は高いと思うけど、日本の売り上げと比較するとそんなに
大きくないんじゃないかって思うんだけどどうなのかなあ。このあたりは車とか他の産業とも同じなんだろうけど。


そうやって整理していくと、外資の会社で外人社長が来たってことは、フツーの話であって、別に騒ぐほどのことではない
んじゃないかな。


日産みたいに自社が硬直化していてリストラに踏み切れなかったわけでもないし、日本の会社であるソニーが外人社長迎えた
ほうがよっぽど大きな話だと思う。


というのが、自分的な記事の重さの結論かな。
まあ、そんなとこ。