サバイバル登山家/ 服部文祥

この本、amazonの書評でも好き嫌いが分かれてるけど、自分的にはかなり求めていた本に近い内容。


学生時代、K2に登って、8千メートル超えの山に登った登山家という肩書きを背負うことになり、その後、フリー
ライミングをしたあと、フリークライミングの思想を筆者なりに考えて、極力道具に頼らずに自然と向き合うような
山登りをしようと志して、沢をたどって食べ物を自給自足しながら山歩きをしている筆者の山行を記録している本(だと思う)。


まだ100ページ目くらいまでしか読んでないので、この後の展開はわからないけど、生きるためにサバイバルする
ことで、自分が生きている感覚を強烈に実感するような山登りのスタイルには、かなり共感できる。


自分でやってみようとは思わないけど。


一人で雪の中で遭難しかけたり、自給自足生活の体験を活字で味わえるのは読み物としてかなりいいと思う。
大したことやってないみたいなコメントも多いけど、冬山に軽装備で入れば命を脅かすようなシチュエーションは
多々あると思うし、自給自足とかがやや自己満足的みたいな指摘も、要は筆者がトライしたいと思って挑戦する
ことが大事なので、ルールとかやってることは二の次だと思うなあ。筆者が学生時代に属していたワンダーフォーゲル
の考えにも近いんじゃないかな。


自分的には筆者が目指している世界は好きだし、過酷な体験の中で味わっていることがものすごく素敵だと思う。


この人の本はできるだけたくさん読みたいなあ。


この人、第一回の高城剛さんのゲリラ放送の時、ゲストでしゃべってた人だよね。たぶん。


あとさあ、アマゾンの書評と自分の満足度は合致しないよね。
アマゾンが悪いとは言わないけど、そろそろみんながいいっていう本を読む読書スタイルは卒業しようかな。


まあ、そんな感じ。

サバイバル登山家

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