坂の上の雲の最終回をみて

司馬遼太郎さんのおそらくライフワーク的な作品、坂の上の雲
司馬遼太郎さんには悪いけど、NHKが注力してみんなが見てる作品なので、そういうみんなが見るやつは基本的には見ない
のを、ポリシーを曲げて最終回だけ見た。 w


日本が近代化する上で、欧米列強に追いつこうとする時代に日露戦争に勝つまでをテレビでは、やってた。
最終回が日本海海戦


日露戦争の勝利は、アジアの黄色人種が白色人種に勝った戦いであり。アジアのほかの国にもすっごく刺激になった、
歴史上のエポックメイキングな史実だよね。
坂の上の雲っていうタイトルが作品のすべてを物語っていて、やっと欧米列強に追いついたって言うのは、坂の上では
なくって、マラソンで言うと第二集団から第一集団に追いついたって言うだけなので、そこは坂の上ではない、第一集団に
参画できるような資質が備わったというだけであって、だから、実際には今まで以上に、急な坂を上るスタートラインに
ついたってことなんだろうね。


例えば今の中国とかブラジルとかは坂の上には立ってないジャンって言うのと同じ。


で、この後、日本は第二次世界大戦の敗戦にいたる、暗い歴史をたどってしまう。


この作品に学ぶことは、歴史的な始点に立つと、例えば、今の中国の一人勝ちが特異な事態であるように、かつて世界の工場
とか言われていた日本の一人勝ちみたいな高度成長の時代は特異であり、そこをベースに考えちゃいけないってこと。


坂の上の雲の時代も、鎖国をしていた江戸時代から近代化に至るまでの急激な社会の変化の時代であり、戦後、日本が冷戦の
時代に地理的な最前線に立っていたっことで、さまざまな恩恵を受けた特別な国ではなくなった今、再生のために、坂の上の
雲の時代のようにシャカリキにならないと、競争に負けてしまうっていうメッセージを受けたかな。


まあ、最終回しか見てないので、えらそうなこと言えないけど。


まあ、そんなとこ。